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地域包括ケアー医療保険サービスシリーズ①

訪問医療(医療・看護・歯科)を知ろう

更新日:2025年3月1日
発信者:プロジェクトリンクト事務局
監修者:名前(施設名・役職)

在宅での療養や医療ケアが必要な方々にとって、訪問医療は重要な選択肢の一つです。医師、看護師、歯科医師、薬剤師などが自宅や施設に訪問し、必要な医療サービスを提供することで、安心して生活を続けることができます。本記事では、訪問医療の基本的な仕組み、利用の流れ、選択方法について詳しく解説します。

目次

訪問医療とは?

 

訪問医療とは、通院が困難な方に対して、医療・看護・歯科・薬局の専門職がご自宅や施設を訪問して医療サービスを提供する制度です。訪問医療には以下のような種類があります。

<訪問医療の種別と中身、対象者>

 

訪問医療には、医師や看護師、歯科医師、薬剤師など、さまざまな専門職が関わります。それぞれの役割を理解することが大切です。

①訪問診療(医療)

訪問診療は、慢性疾患を抱える方や通院が困難な方に対して、医師が定期的に訪問し診療を行う医療サービスです。

● 対象となる疾患・症状

・高血圧、糖尿病、心不全などの慢性疾患
・終末期ケア(がん末期・神経難病など)
・認知症や精神疾患に伴う生活支援

● 主な診療内容

・健康状態の管理と診察
・必要な薬の処方、調整
・点滴や栄養管理
・緊急時の対応(24時間体制の有無は医療機関による)

②訪問看護

訪問看護は、看護師がご自宅を訪問し、医療的ケアや健康管理を提供するサービスです。

● 対象となる方

・退院後のケアが必要な方
・自宅療養中の方(慢性疾患、がん、難病など)
・在宅での医療処置(点滴・褥瘡ケアなど)が必要な方

● 提供されるサービス

・バイタルチェック(血圧・体温・脈拍など)
・医療処置(傷の処置、点滴、カテーテル管理など)
・日常生活支援(入浴介助、食事指導など)
・介護者への指導とサポート

③訪問歯科

訪問歯科は、歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設に訪問し、口腔ケアや治療を提供するサービスです。

● 対象となる方

・通院が難しい高齢者や障がい者
・口腔内の衛生管理が必要な方
・義歯(入れ歯)の調整が必要な方

● 提供されるサービス

・歯のクリーニングと虫歯、歯周病の治療
・義歯の作成、調整
口腔機能のリハビリテーション(嚥下機能改善など)
口腔ケアの指導(介護者向け指導を含む)

④訪問薬局(薬剤師)

訪問薬局サービスでは、薬剤師が患者さまのご自宅を訪問し、薬の管理や服薬指導を行います。

● 対象となる方

・ご自分で薬の管理が難しい方
・服薬のサポートが必要な方
・医療機関と連携した薬剤管理が必要な方

● 提供されるサービス

・処方薬の配達と説明
・服薬状況の確認とアドバイス
・副作用や飲み合わせのチェック
・医師や看護師との連携

対象となる症状や生活状況に応じて、必要な訪問サービスを選ぶことで、より安心して在宅療養が可能になります。

訪問医療の利用の流れ

 

訪問医療を利用するには、かかりつけ医や地域包括支援センターへ相談し、必要なサービスを選択した後、契約を行い、訪問医療が開始されます。

<訪問医療の選択の仕方>

 

訪問医療を選ぶときは、ご本人の体調や希望、生活スタイルに合った内容かどうかを慎重に見極めることが大切です。

● 対応できる診療内容の確認

診療や看護、歯科、薬剤管理の各分野で、希望するサービスが受けられるかを確認

● 訪問エリアの確認

居住地域が対応範囲内であるか、対応可能な訪問回数や時間帯についても確認

● 緊急対応の有無

夜間や休日に対応可能かどうか、緊急時の連絡手段があるかを確認

● 他の医療機関との連携状況

入院が必要になった場合の対応や、他の医療機関との連携体制を確認

● 費用と保険適用の範囲

健康保険、介護保険の適用範囲と自己負担額を事前に確認

事前に情報をしっかり確認することで、トラブルを防ぎ、必要なときに必要な医療を安心して受けることができます。

<訪問医療を利用するために必要なもの>

 

訪問医療をスムーズに受けるためには、事前の準備が欠かせません。必要な書類や情報を確認しておきましょう。
・健康保険証や介護保険証
診療やサービスを受けるために必要
・主治医の診療情報提供書(必要に応じて)
訪問医療を開始する際、医師の紹介状が必要になることがある。
・診療計画書やケアプラン(介護保険利用時)
訪問医療の内容や頻度を決定するために必要
・服用中の薬やお薬手帳
服薬管理のため、現在の処方薬情報を準備
・ご本人やご家族の希望をまとめたメモ
どのような医療やケアを受けたいか、事前に整理しておくとスムーズ

準備が整っていることで、訪問医療が始まったあともスムーズに対応でき、ご本人もご家族も安心して過ごすことができます。

まとめ

監修者プロフィール

名前

診療科・役職

●職種・資格

医学博士
日本脳神経外科学会 指導医
近畿脳神経外科学会 評議員
日本脳卒中学会 指導医

●メッセージ

脳神経外科ではありますが、全例手術を行うのではなく、状態、症状に対して、確実かつ適切な治療を行います。また、外来診療のみでなく、救急でも即座に対応できるような体制をとっています。

よくある質問


訪問医療は、通院が困難な方が対象となります。高齢者や障がいを持つ方、がんや慢性疾患を抱えている方など、医師が「訪問医療が必要」と判断した場合に利用できます。ただし、訪問診療と訪問看護では適用条件が異なるため、事前に主治医や地域包括支援センターに相談することをおすすめします。


すべての医療機関が訪問医療を提供しているわけではありません。訪問診療を行う医療機関や訪問看護ステーションを探し、対応エリアや診療内容を確認する必要があります。地域包括支援センターやケアマネジャー、かかりつけ医に相談すると、適切な訪問医療機関を紹介してもらえることがあります。


訪問医療には24時間対応のクリニックと、日中のみの対応のクリニックがあります。24時間対応の医療機関では、夜間や休日でも医師と連絡が取れる体制が整っていることが多いです。ただし、緊急対応が必要な場合、救急搬送が推奨される場合もあるため、事前に対応範囲を確認しておきましょう。

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